
彼女は一番端の席に着席すると、じろじろと周りの若い人たちをなにやら批判的な顔で見つめています。電車内で新聞を読む人はほぼ絶滅しました。若い人は着席と同時にみなスマホやケータイをいじりはじめます。まったくなにを考えているのでしょう!
彼女はバックから文庫本を取り出して読もうとするのですが、どうも周りのスマホをいじる若者が気になるようです。
またじろじろ周りをみていたのですが、とうとう堪忍袋の尾が切れたのでしょう。かばんの中にいきよいよく手をいれて、そしてひきだしたものは最新式のスマホでした。
彼女の隣はどうやら娘さんのようです。買ったばかりのスマホがいまいち使いかたがわからなかったようで、娘さんに使い方を指南してもらっていました。