
1月24日の朝、ワールドカップ予選で本田と香川がPKをはずした翌日の風景。残念でした。スポニチを読んでいるおじさんの見出しが残念観をかもしだしています。
スケッチにさりげなく時事ネタをしのばせるには新聞を一緒に描きこむと役にたちます。
日本風俗見聞録
3月28日土曜日の午後山手線の内回りで目撃したルイージ少年。となりのお嬢さんは都会人なので動じずそのまま隣でスマホをいじっています。ぼくは面白かったので思わずスケッチしてしまいました。
ルイージ少年のスマホのケースはシャツと同じ色の黄緑色でなかなか細部にこだわっています。日常生活のなかでごくふつうの人がコスプレや仮装を楽しむことができるというのも東京の懐の深いところです。
田 舎でコスプレを楽しむであれば、アメリカンポリスの格好をしてハーレーダビットソンに乗る(時々高速道路で目撃します)、もと暴走族中年が当時の格好をし てツーリングする(これも高速で目撃します)とか車やバイクが必須アイテムです。いづれにしても日常とは別の自分になる行為はいいストレス発散になりま す。
当初このブログで筆者は「マリオ」と書いていましたがY嬢に指摘され「ルイージ」と変更しました。息子とマリオカートして遊んだことはあっても実にテキトーな記憶でした。あらためてフィードノートは大切です。
以前女子高生が作った川柳に「茶髪三千丈」というのがありました。もともとは唐の時代の詩人李白の「白髪三千丈」のパロディーなのでしょうけれども、「茶髪三千丈」は「無敵の女子高生」を連想させます。
若さと馬鹿さは紙一重で、本人たちが表象している服装や態度、しぐさは彼女らの意識している以外のいろんなメッセージを周囲にまきちらしています。
なぜか冬の寒い季節に上半身と首のまわりは重武装なのにスカートで生足というのは大胆です。女子高生を持つお母さんに聞いてもなぜそのような格好をするのかわかりかねていると言っていました。なぞだらけです。
ローレライの歌にもあるように若い乙女が岩の上で髪をとかしているだけで船乗りたちは見とれて、岩にぶつかり難破してしまうのですから若さは無敵です。
こちらの絵は図書館で江戸時代終わりの絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の画帳からの模写。閻魔(えんま)さまも若い娘にはかなわぬということでしょうか。
井の頭線渋谷駅徒歩1分のところにある青森出身の女将と板さんがきりもりしているお店「らせら」。お酒と料理がとてもおいしい隠れ家です。お客さんは青森県人が多く、いい感じです。すぐにお友達になれてしまいます。
みなさん迷惑でしょうが、飲みながらいろんな人の似顔絵を勝手に描いて差し上げています。ミュージシャンやハイヤーの運転手、同窓会帰りのひとそれぞれ物語のある人たちで、ついつい絵筆とお酒がすすんでしまう不思議な空間です。
近所の人でにぎわう店は人間観察にはもってこいです。世田谷三軒茶屋の「味とめ」もそんなお店です。世田谷には、下町っぽい庶民的なお店がけっこうあります。
成人の日の夕方、最初店内は大学病院の先生と職員だけでした。なんでもボランティアでイベント会場で店を出していたのだとか。
しばらくすると幼馴染の年配の2人組、バンドをやっている二人組み、近所のマダムと雑多なメンバーがわいわいと、店がにぎやかになってきます。
テーブルの上には皿や一升瓶がならんで店内は騒然としています。座布団も醤油がしみこんでいてちょっとしっとり。壁には黄ばんだメニューが所狭しとならんでいます。
女将さんはちょっとぶっきらぼうですが、くじらの肉は絶品で日本酒とよくあいました。この絵は隣の席の大学病院のみなさんに差し上げたところ飲み代をご馳走していただきました。
Mくん夫妻と恵比寿ガーデンプレイスに隣接するキッズルーム付の自然派レストランで昼食したときの一コマ。ベビーカーで来店するお客さんが多いのがこのお店の特徴で、ビールやワインと一緒に食事が楽しめます。
恵比寿のある渋谷区の統計によると、平成26年(2014年)の0歳から5歳までの人口は8,456人、10年前の平成16年(2004年)には6,158人(渋谷区住民基本台帳)だったことから10年で37%の増加です!
都内で乳幼児を連れたファミリーが多くなったな、となんとなく感じていましたが統計をみてあらためて納得です。
かつては郊外に人口が広がり都心が空洞化するドーナッツ化現象を地理の教科書で習いましたが、現在はその反対で郊外の空洞化(空き家問題)がクローズアップされています。
偶然いいお店を発見することがあります。この吉原土手の伊勢屋(いせや)も建物にひかれてスケッチしているうちに、せっかくだから天ぷらで熱燗でもと思って入ったのが出会いのきっかけです。
ごま油で黒光りした床に柱時計、日曜日の4時過ぎなのではじめは閑散としていましたが、5時を過ぎたころから、ドイツ人夫婦とタクシーで乗り付けて来店する老夫婦、カップルが3組と次々と入店してきます。
隣の父親と息子の会話に耳をすませていると、父親が子供のころに来た時とかわらないたたずまいであることや、天丼のエビがどんぶりからはみ出るぐらい大きいことなど息子にウンチクを語っています。
店員は若い子が中心で洗練されていないけど、料理もおいしく、お客さんを見ているだけでも楽しい店ですが、おなじみさん同士の打ち解けた店とは違い、みなどこかよそよそしいところがあります。
JR山手線を各駅でウルトラマンスタンプラリーが1月13日から2月27日まで開催されました。
いつものスタンプラリーかと思いきや、御茶ノ水駅の スタンプコーナーの前を日曜日に通り過ぎたとき50代の元ウルトラマン少年たちが長蛇の列を作っている異様な光景をみて、これはただのスタンプラリーで はないことを悟りました。本物の小学生がおっさんたちの間に並んでいるのは痛々しいです。
ところで、このスケッチは2月22日日曜日の夕方、新百合ヶ丘の駅で下車したサラリーマンが仕事の合間に集めたスタンプを愛おしいそうに鑑賞している様子を描いたもの。ぼくもやってみようかとスタンプ台帳は手に入れていましたが観察者に徹しました(^^;)。
2013年の夏に日本橋三越本店でウルトラセブンの展示会がありましたが、展示自体は散漫な印象があり、もっといろいろ展示できるのではとちょっとがっかりしたのを覚えています。
そ の後読んだ「ウルトラマンが泣いている-円谷プロの失敗」(円谷英明著)からキャラクタービジネスとして著作権管理が徹底されていなかったことや、ウルト ラマンブランドのストーリーに一貫性がなかったことなどせっかくいい素材なのにもったいない経営をしてきた歴史があったことを知りました。
今回のこのスタンプラリー企画は、同世代の大人にとってはたしかにレジェンドですが、円谷の経営のことを知るにつけ哀愁を感じます。