お伊勢参りの旅は道連れ…

旅は道連れ
JR紀勢線の社内

来年は伊勢志摩サミットが開催されます。世界中の人たちが日本の聖地に注目することでしょう。

こちらのスケッチは今年の夏にJR紀勢線に乗ったときのもの。名古屋からいつもは近鉄線に乗るのですが今回はJRを利用。空は快晴で入道雲がまぶしく、稲穂も輝いています。

2両編成のローカル線の席は満席。乗っている人たちはみなお伊勢参りの仲間のように感じてしまいます。昨年の式年遷宮(しきねんせんぐう)のときは過去最高の参拝者で外宮(げぐう)と内宮(ないぐう)あわせて1000万人を超えたそうです。遷宮の後に参拝したときは新しいお宮のヒノキの香りで境内はすがすがしい空気で満ちていました。

目の前の席に座っているお二人はおばあちゃんとお孫さんでしょうか。おばあちゃんが話しかけるとお孫さんは実に立派に受け答えしています。パリッとした白いシャツを着た女の子におばあちゃんがアメちゃんを渡すとおいしいそうにほおばります。おばあちゃんもとってもうれしそうです。見ているこちらまでもが幸せになってしますような光景です。

名古屋を出てから一時間ほどたったでしょうか。女の子はさよならといって電車を降りてしまいました。おばあちゃんもニコニコ会釈をして、あとはなにごともなかったように車窓をながめています。こちらはてっきりお孫さんとの旅かとおもっていたらどうやら赤の他人同士だったようです。

 

最近の若いもんは…

最近の若いもんは。。。
最近の若いもんは。。。

彼女は一番端の席に着席すると、じろじろと周りの若い人たちをなにやら批判的な顔で見つめています。電車内で新聞を読む人はほぼ絶滅しました。若い人は着席と同時にみなスマホやケータイをいじりはじめます。まったくなにを考えているのでしょう!

彼女はバックから文庫本を取り出して読もうとするのですが、どうも周りのスマホをいじる若者が気になるようです。

またじろじろ周りをみていたのですが、とうとう堪忍袋の尾が切れたのでしょう。かばんの中にいきよいよく手をいれて、そしてひきだしたものは最新式のスマホでした。

彼女の隣はどうやら娘さんのようです。買ったばかりのスマホがいまいち使いかたがわからなかったようで、娘さんに使い方を指南してもらっていました。

 

クリスマスのおもちゃを下見にいったのだけれども...

ららぽーと海老名の帰りのジジと孫娘
ららぽーと海老名の帰りのジジと孫娘

大きなショッピングセンターにはなんでもあるはずです。そんな意気込みでジジとお孫さんは買い物にいってきたのでしょう。彼女の手にはトイザラスのカタログ、いっぽうジジは「ららぽーと海老名」のフロアマップを持っています。週末午後のJR相模線下りの風景。

お孫さんはカタログを指差しながら何か言っています。ららぽーと海老名には残念ながらトイザラスのようなおもちゃ屋さんはありません。でもあれだけおおきな建物ですからきっとなにかあるかもしれないと、だれもが期待します。

たしかに、ららぽーと海老名にはEBICEN oasisという幼児向けの室内遊戯施設があります。スギ材をふんだんに使った木のぬくもりあふれる遊戯施設です。幼児教育むけの玩具をあつかったコーナーもあります。小学校1年生ぐらいの女の子にとっては知育玩具はもうおもしろくないでしょう。

ジジは一生懸命トイザラスのカタログを指し示す孫娘に盛んにうなずきながら同意し、慰めているようですが、広いショッピングセンターをいっしょうけんめい歩き回ったせいでしょうか、しばらくすると居眠りしてしまいました。

 

くまモンはいつもいっしょ

くまモンのバッグ
くまモンのバッグ

くまモンとはいろんなところで遭遇します。先日ナイスなカップルを目撃したのでスケッチしながら気づきました。彼女のバッグはくまモンバッグです。黒いタイツと赤いジャケット、くまモンの赤いほっぺといいコーディネイトです。

夏休みのスタンプラリーでピカチューの袋
夏休みスタンプラリーでピカチュウの袋

こちらの少女は年齢とのバランスがとれています。ピカチュウの袋とスタンプ帳。おとうさんといっしょでしたがおとうさんは省略。まじめそうなおとうさんで、ほんとは夏休みゆっくりしていたいのでしょうけれど、娘の冒険につきあっていました。と思ったけど本当はおとうさんのほうがポケンモン夢中だったりして。。。

おさるのチャッキー

おさるのチャッキー
さるまわしに熱中するヤンママ

おさるのチャッキーは人気者です。日光サル軍団の若手のメスザルです。今日は小山遊園地跡地のショッピングセンター・ハーベストウォークの広場で熱心に芸を披露しています。30人ほどの観客です。演技も観客の目の前でけっこう迫力あります。

おさるのチャッキーをスケッチしようと思ってしばらく様子をみていると、おさるより見ているヤンママたちのほうが面白いのでそっちを描きました。

ベビーカーの乳児たちはまったく反応していないのに、おかあさんたちには大うけでした。さるまわしのお兄さんのギャグはちょっと難しかったみたいです。

 

姉妹・兄弟

受験生の姉妹
受験生の姉妹

受験生にとって10月はなんだかうまく気持ちが調整できない時期かもしれません。学校行事は一通りおわりあとは受験勉強まっしぐらといいたいところですが…

上のスケッチは今年2月の受験シーズン真っ只中に目撃した姉妹。ふたりでiPhoneのヘッドフォンをひとつづつ耳にいれて音楽を聞きながら受験会場の向かっています。ステレオで音楽を楽しむためには片方ずつでは意味はないと思うのですが、本人たちは一向にお構いなしです。無事希望高校に受かっているといいのですが。

表参道で下車
表参道で下車

こちらは、1月に目撃したおねえちゃんと弟くんのツーショット。赤いフードをおねえちゃんがかぶっているので赤ずきんちゃんみたいです。弟くんは自慢のファッションでフル装備です。ふたりともおそろいのバッグ。表参道で降りてゆきました。

今年の流行 その2

黒地に白の水玉模様
黒地に白の水玉模様

この年の流行をひきつづきレビューしていきます。こちらのお嬢さんは成城学園前で下車した水玉模様の似合う女の子です。

水玉だいすきこちらは今年のはじめに井の頭線で目撃された水玉少女です。本人はえらくご満悦です。お気に入りの長靴と水玉模様のジャケット。彼女にとって今年はいい年だったのでしょうか。ちょっと気になります。

 

 

ママ大好き

ママ大好き
ママ大好き

駅での光景。ピンクのフリースを着た女の子がママの手になにか一生懸命書いています。最近覚えた漢字でしょうか。ママはすぐにわかったようですが、しばらく考えたふりをしています。後ろに見えるお姉さんは特に関係ありませんが黒いタイツが魅力的でしたので描き加えました。

 

オセロ遊びをする父と娘

電車の中でのめずらしい風景
電車の中でのめずらしい風景

ルノワールの「ドミノ遊びをするガブリエルとココ」のようなシーンです。まだ幼稚園の年少さんぐらいのお嬢さんが、お父さんのひざの上にあるオセロ版で次の一手を考えています。

子どもをあやすならスマホや電子ゲームを与えておけばいいものですが、このお父さん偉いです。ちょうど隣に座ったので思わずスケッチしてしまいました。

10年ほど前イギリスに出張したとき、電車の中で若い男の子たちがフチがふさふさになったトランプで熱心に遊んでいる姿を目撃したことがあります。まだ電子ゲームがそれほど普及していなかったころのイギリスではポータブルな遊びといえばカードゲームでした。

カードゲームやボードゲームは今ではかなりマニアな人たちの楽しみとなりました。ぼくも子どもにはできるだけアナログな遊びを与えるようにしましたが、大きくなるにしたがってネットゲームばかりやるようになってしまいました。

身近にいる同い年のこどもの影響を受けてこどもは育ちます。ベーゴマを教えても遊んでくれる仲間がいなければすぐ飽きてしまいます。小学校に入ると親の影響よりまわりのこどもたちの影響が大きくなります。

そういえば息子が小学1年生のとき温泉の休憩室で囲碁の対局をしていたら見ず知らずのおじいちゃんやおばあちゃんが息子をほめてくれたのを思い出しました。

 

茶髪三千丈

女子高生
女子高生

以前女子高生が作った川柳に「茶髪三千丈」というのがありました。もともとは唐の時代の詩人李白の「白髪三千丈」のパロディーなのでしょうけれども、「茶髪三千丈」は「無敵の女子高生」を連想させます。

若さと馬鹿さは紙一重で、本人たちが表象している服装や態度、しぐさは彼女らの意識している以外のいろんなメッセージを周囲にまきちらしています。

JK_20150504

なぜか冬の寒い季節に上半身と首のまわりは重武装なのにスカートで生足というのは大胆です。女子高生を持つお母さんに聞いてもなぜそのような格好をするのかわかりかねていると言っていました。なぞだらけです。

ローレライの歌にもあるように若い乙女が岩の上で髪をとかしているだけで船乗りたちは見とれて、岩にぶつかり難破してしまうのですから若さは無敵です。

画仙紙、墨、水彩
画仙紙、墨、水彩

こちらの絵は図書館で江戸時代終わりの絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の画帳からの模写。閻魔(えんま)さまも若い娘にはかなわぬということでしょうか。