街道の蕎麦屋

武蔵五日市 そば屋魚鶴
武蔵五日市 そば屋魚鶴

JR武蔵五日市線の終点は秋川渓谷の町です。街道沿いの商店街は歩いて10分ぐらいで通り過ぎてしまいますが、そば屋にすし屋、八百屋、洋品店、靴屋、おもちゃ屋さんなどなんでもあります。小学生が社会科の授業でこの町の地図をつくったら生活に必要なお店を1日ですべて描き込むことができるくらいのサイズです。

駅から歩いて5分の秋川渓谷は清流と釣りが気軽に楽しめる素敵な場所です。またバスにのれば奥武蔵の低山ハイクや温泉が楽しめます。

写真のおばちゃんは武蔵五日市街道沿いのそば屋の女将さんで今年80歳になるとか。元気に毎日お店に立っています。週末のお昼時は結構みせは込みます。

武蔵五日市隣には障害者の集まりに参加してきたという車椅子の女子と付き添いのおばさんが同席したので一枚描いてさしあげました。この絵を描いていたら女将さんがわたしも描いて!というリクエストをいただき上の作品ができた次第です。

ちい散歩

御岳神社参道のそば屋
御岳神社参道のそば屋

東京都にも山岳信仰のメッカがあります。御岳山(みたけさん:929m)はケーブルカーもあって手軽に低山ハイキングが楽しめる山です。

山頂付近には、おそばやさんやおみやげ物屋さんがありちょっとした天空に浮かぶ集落になっています。写真のおばちゃんは御岳山神社の参道にある宝本店の女将さん。このお店はテレビの「ちい散歩」でも紹介されています。

残雪ののこる早春に御岳山神社を参拝したときにちょっと寄り道。今はなき地井さんもスケッチをした場所でおばあちゃんの似顔絵を描いたところ、お礼に生わさびをいただきました。わさびは御岳山の名物です。家に帰ってお茶漬けにしたら、香ばしくほのかにあまいわさび味を楽しむことができました。

現代の魔女

現代の魔女
現代の魔女

熟年女性がタロットカードを手に中年男性になにやらささやいています。慎重にカードをシャッフルし、カードをめくり、ときどき男性の手に触れながらその意味を耳元でささやいています。夫婦ではなさそうです。

どんなアドバイスをしているのかはわかりませんが、男性はとても熱心に聞いています。時々照れ笑いをしているところみると、なにか本人しか知らいないような秘密を彼女が言い当てたのかもしれません。

そうか、これは「出張占い」かなとおもってしばらくながめていると、最後に彼女がカバンからとり出したのは生命保険のパンフレットでした。

デジャビュ

朝新聞をよむご婦人
朝新聞をよむご婦人

以前どこかで見た景色だなと思うそんな瞬間が時々あります。上の絵は近所の喫茶店でよく見かけるご婦人。土曜の朝8時ごろにいつも同じ席に座って新聞を読んでいます。

たばこを吸いながら朝日新聞を読む
たばこを吸いながら朝日新聞を読む

こちらはまったく別の場所の平日午後にカフェで目撃したご婦人。髪型、雰囲気が先ほどのご婦人とそっくりです。そして、読んでる新聞は同じ朝日新聞です。唯一の違いは、手に持っているドーナッツとシガレットぐらいでしょうか。

ワールドカップ予選落ち

スポニチ
スポニチ

1月24日の朝、ワールドカップ予選で本田と香川がPKをはずした翌日の風景。残念でした。スポニチを読んでいるおじさんの見出しが残念観をかもしだしています。

スケッチにさりげなく時事ネタをしのばせるには新聞を一緒に描きこむと役にたちます。

病院の待合室

接骨院
接骨院

4月の某日に足の甲があまりにも痛いので整形外科に行ったときの風景。右手の赤い服のご婦人は右に座る息子さんに付き添われての通院です。病院では普段お会いすることのない人たちばかり、待合室はたいくつしません。この絵は受付嬢に差し上げました。

若いときから肉が好き
若いときから肉が好き

別の日のスケッチですが、こちらのご婦人も左の娘さんに付き添われて病院にきています。右となりのおばさんが話しかけると自分は好き嫌いがなくなんでもよく食べる、若いときから肉は好きだったので今でも元気なのだそうです。肉食系お嬢様だったのでしょう。

 

 

 

茶髪三千丈

女子高生
女子高生

以前女子高生が作った川柳に「茶髪三千丈」というのがありました。もともとは唐の時代の詩人李白の「白髪三千丈」のパロディーなのでしょうけれども、「茶髪三千丈」は「無敵の女子高生」を連想させます。

若さと馬鹿さは紙一重で、本人たちが表象している服装や態度、しぐさは彼女らの意識している以外のいろんなメッセージを周囲にまきちらしています。

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なぜか冬の寒い季節に上半身と首のまわりは重武装なのにスカートで生足というのは大胆です。女子高生を持つお母さんに聞いてもなぜそのような格好をするのかわかりかねていると言っていました。なぞだらけです。

ローレライの歌にもあるように若い乙女が岩の上で髪をとかしているだけで船乗りたちは見とれて、岩にぶつかり難破してしまうのですから若さは無敵です。

画仙紙、墨、水彩
画仙紙、墨、水彩

こちらの絵は図書館で江戸時代終わりの絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の画帳からの模写。閻魔(えんま)さまも若い娘にはかなわぬということでしょうか。

うなぎより女将の声が気にかかる

うなぎ
うなぎ

かば焼きをみなさんで食べたのでしょうか、帰りの電車の中でうなぎ屋さんのPR誌をぺらぺらとめっくているご婦人を見かけました。

たまたま、目にしたページに「うなぎより女将の声が気にかかる」という川柳、意味不明ですが、なにか意味深な歌です。

年配のかたは映画館にいっても印刷されたパンフレットを購入したり、お店においてあるPR誌を持って帰るのがすきです。