古代の聖地三輪山

三輪山を御神体とする
三輪山を御神体とする

奈良盆地の南東に位置する三輪山(標高461m)をご神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)は、地元では大神(おおかみ)さんとよばれて親しまれています。大和国の一宮、もっとも古い神社のひとつで、三輪そうめん発祥の地です。大神神社でお祭りしているのは出雲の神様、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。

同じように山がご神体の神社に諏訪神社があります。御柱(おんばしら)で有名ですが、こちらは守屋山(もりやさん)がご神体です。下諏訪神社の御祭神は大国主命の子どもの建御名方神(たけみなかたのかみ)です。出雲地で国譲りの後たどり着いた場所が諏訪です。

三輪山も守屋山もどちらも、とてもなだらかな稜線の山並みが印象的です。古代の日本人が聖別した形には共通のものが感じられます。

和歌山県 花巌神社(はなのいわやじんじゃ)
三重県熊野市 花窟神社(はなのいわやじんじゃ)

国づくりの女神イザナミノミコトの御陵といわれる三重県の熊野市にある花窟神社(はなのいわやじんじゃ)も古い神社で、ご神体は海岸から立ち上がった数十メートルの高さの山です。大国主命のご先祖さまがイザナミノミコトノのご主人だったイザナギノミコトですからこちらの聖地のほうが古いのかもしれません。

数千年前からの自然を崇拝していた聖地が各地に残っていてその場所にゆくことができ、現在でも地元の人々によって大切されているのは実は世界でも日本独自のものです。

龍のごとく

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左から初代総長 千年弘高氏、長官 宮川鉄平氏、軍曹 遠藤雄貴氏

西武線の新所沢駅に隣接するPARCOで開催された「ツナゲル所沢⇔東日本」のイベントの一コマ。和太鼓の音が聞こえてきたので音のほうんい歩いてゆくと「龍の牙」がステージをやっている最中でした。まったく知らないグループでしたがとても熱いひとたちだったのでスケッチ。

和太鼓とアコースティック、新鮮な組み合わせです。所沢を中心に活動を初めて2年ちょっとだそうで。やまとごごろをどのように現代に生きるひとたちに表現してゆくのか今後が楽しみです。また、郊外の若い世代が伝統の再発見とあたらしいスタイルを創り出しながら文化を発信してゆくのは頼もしいかぎりです。

 

鹿島神宮

鹿島神宮
鹿島神宮

木立からの木漏れ日が鹿島神宮の奥宮の屋根を照らしています。ほんとに日本人は鎮守の森と一緒に暮らしてきたのだなと実感します。

2013年NHKの時代劇「塚原卜伝(つかはらぼくでん)」の舞台になったので参道にはどの場所で撮影したかの解説板が整備されていました。

神社のある場所は古代のひとびとが聖別した場所といわれています。その場に立ってみるとなるほど理屈ぬきでその理由を感じることができます。