歌謡曲居酒屋・バー「涙のリクエスト」

毎日が他人と同窓会みたいな居酒屋「涙のリクエスト」
毎日が他人と同窓会みたいな居酒屋「涙のリクエスト」

ないしょでノスタルジーに浸れる場所があります。最近都内ではひそかに増えているらしい「歌謡曲バー」。小田急と相鉄線のターミナル大和駅から徒歩1分の飲み屋街にある「涙のリクエスト」もそのひとつ。70-90年代のバブル直前の歌謡曲が50インチのスクリーンで楽しめます。一昔前のジュークボックスのビデオ版みたいなお店です。

洋楽なし、演歌なし、J-POPと定義されるまえの「歌謡曲」がテーマのかなりセグメントを絞り込んだお店です。お店のなかはシングルレコードのジャケットが所狭しと張ってあります。カウンターにいる男性はX-JAPAN、アン・ルイスなどハードロック系の歌を熱心にリクエストしています。

たぶん学生時代には友達にならないようなおじさんですが、40年以上時間がたってしまうと趣味の差より共通の世代経験のほうがフレームアップされてきてしまうので不思議です。テレビがお茶の間の王様だったころのアイドルたちが荒い画素のアナログテレビ画像のなかでピチピチしてます。

大和涙のリクエスト2こちらはかんばんむすめのよっちゃんです。

PCに向かいながら「「歌謡曲」の選曲をするマスター
PCに向かいながら「「歌謡曲」の選曲をするマスターの図

マスターはひたすら客筋をみながらの選曲に余念がありません。ところで、巣鴨のとげぬき地蔵商店街には60-80歳をターゲットにしたカラオケ屋さんがあります。歌のレパートリーは戦前の流行歌、唱歌、軍歌などです。特定の世代のひとがそれなりのボリュームで訪れる場所だからできるビジネスでもあります。