平成27年天皇誕生日一般参賀

平成27年天皇誕生日一般参賀
平成27年天皇誕生日一般参賀

天皇誕生日の一般参賀は多少の増減はあっても増加傾向にあります。宮内庁発表では今年は昨年よりもやや少ない26,6627人でした。きょうのスケッチは10:20の第一回目のおでましを待つ様子です。

昨年よりも外国からの訪問者が増えたように感じます。台湾からの団体旅行客、フランス語やロシア語も聞こえます。タイやフィリピンからでしょうか、あるいはパラオかもしれません。南の島出身のひとたちもみかけます。

朝早く関西から大型観光バスで乗り付けたおばちゃんたちは、ほんとうに楽しそうに長い待ち時間の間ずっとおしゃべりをしています。もちろん日の丸を掲げた右翼のおじさんと愛国青年たちも邪魔にならないように一番後ろに大きなのぼりと日章旗をかかげて控えています。羽織はかまのちょんまげをした国士風紳士もいます。およそ日常生活では一緒になることがないようなひとたちと同じ空間にいるというのはなんとも不思議です。

ざわついていた広場が突然静かになり一斉に日章旗がはためきます。すると、うしろのほうから「天皇陛下万歳」の声。広場は紙の日の丸をふる音と万歳でいっぱいになります。天皇皇后両陛下と皇太子夫妻、秋篠宮ファミリーがお出ましです。新聞・テレビは伝えない現場の臨場感は独特のものです。

天皇陛下から参賀者にこたえて毎年短いお言葉があります。必ずその年の災害について触れられます。そして「冬至」についても触れられます。

冬至は日本だけでなく世界中でとても重要な日です。クリスマスの起源も冬至です。冬至を境に昼が長くなる。冬至は太陽の復活を意味します。最後に陛下は「ひとりびとりにとってきたる年がよい年でありますように」と結ばれます。わずか5分ほどの時間ですが、前と後では広場に集まったひとたちの雰囲気があきらかに違うことにおどろかされます。