世界農業遺産 白米千枚田 石川県輪島市

千葉県鴨川市の千枚田の田植えははゴールデンウイークごろですが、こちら能登半島、石川県輪島市の千枚田、今年は5月14日(日)でした。

世界農業遺産に指定されていますが、千枚田を管理している農家は1軒だけだそうです。11年前からボランティアの手によって田植えが行われています。

田植えの前に、戦国時代、上杉謙信の軍団を村人たちが鬼姿で太鼓をたたいて撃退したという伝説でしられる、御陣乗太鼓(ごじんじょうだいこ)の演奏が奉納されます(上の絵は前日輪島市のキリコ会館で演奏されときのスケッチです)。

一つの太鼓を5人の面をつけた男たちが激しく打ち鳴らすユニークな演奏です。

約20分の演奏の間、地元の女子高生たちがジャージに長靴すがたで待機しているようすは牧歌的です。企業や市民も参加しての田植えです。長野県の諏訪市から嫁いだというおばさんの親戚の子供たちも参加しています。

輪島市の女子中学生が早乙女に扮して、模範田植えをすると、それに続いてボランティアの人たちの田植となります。

うすいピンクのほっかむり、水色の手甲(てこう)と脚絆(きゃはん)と朱色のエプロン、早乙女姿は実によく千枚田の風景になじんでいました。

 

山のあなた

北陸の霊峰白山
北陸の霊峰白山

「山のあなたの空遠く幸い住むと人は言う…」梅雨明け間じかになるとこのカール・ブッセの詩を思い出します。中学校のとき、夏休みのワークブックに蓼科高原の写真といっしょにこの詩が掲載されていました。

今日のスケッチは夏真っ盛りの白山(2702m)を中腹から見上げたものです。白山は山岳信仰のメッカでもあり、お花畑のみごとな北陸を代表する霊峰です。

火山の猛々しさと残雪、緑のハイマツそして入道雲のコントラストがたまりません。空と稜線の境目をえんぴつで追っかけているとその向こうにはなにか幸せがありそうな気がしてきます。

だいぶたってからカール・ブッセの詩の後半を知りました。

噫(ああ)、われひとゝ尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。

山の向こうには何かいいものがあるかと思ったらどうもそうではないようです。人のいったことをあてにしていたらロクなことないよということでしょう。そうはいってもやっぱり稜線の向こうにはなにかありそうです!