空港に向かう電車は楽しい

羽田空港に向かう京浜急行
羽田空港に向かう京浜急行

羽田空港にふたたび国際線が乗り入れするようになってから18年目になります。京浜急行の羽田空港行きに乗ると国際線と国内線に向かうそれぞれ違った趣のひとたちを目撃します。だれがどこにゆくのか勝手にひとりトトカルチョです。

一番左の女性はブランドのバックとパリ、アムステルダムなど行った先々のステッカーが皮製のスーツケースに貼ってあります。なかなかのコートの着こなし、化粧もバッチリきまっています。国際線に乗るに違いありません。彼女のことはここでは「ブランドさん」とよぶことにしましょう。右端の体格のいい女性はシンプルな服装ですし荷物も少ないのでたぶん国内旅行でしょう。ピンク色のダウンを着ているので「ピンクさん」としましょう。

真ん中の女性は機能的なシルバーのスーツケースと手提げカバンを持っています。コーディネイトしたのか銀色の毛皮を着ています。もじゃもじゃしているので「もじゃもじゃさん」とします。しばらくするとノートPCを取り出してなにやら仕事を始めます。ビジネス旅行なれした感じがします。この女性は国際線に乗るに違いありません。

しばらくすると京急線は、羽田空港国際線ターミナル駅に到着します。ここで降りたのは意外にも一番右の「ピンクさん」でした。真ん中の「もじゃもじゃさん」も降りましたのでここは予想通りです。最後に次の国内線ターミナルで降りたのは「ブランドさん」でした。残念ながら勝率は2勝1敗です。うーんまだまだ人間観察の修行を積まなければなりません。