オセロ遊びをする父と娘

電車の中でのめずらしい風景
電車の中でのめずらしい風景

ルノワールの「ドミノ遊びをするガブリエルとココ」のようなシーンです。まだ幼稚園の年少さんぐらいのお嬢さんが、お父さんのひざの上にあるオセロ版で次の一手を考えています。

子どもをあやすならスマホや電子ゲームを与えておけばいいものですが、このお父さん偉いです。ちょうど隣に座ったので思わずスケッチしてしまいました。

10年ほど前イギリスに出張したとき、電車の中で若い男の子たちがフチがふさふさになったトランプで熱心に遊んでいる姿を目撃したことがあります。まだ電子ゲームがそれほど普及していなかったころのイギリスではポータブルな遊びといえばカードゲームでした。

カードゲームやボードゲームは今ではかなりマニアな人たちの楽しみとなりました。ぼくも子どもにはできるだけアナログな遊びを与えるようにしましたが、大きくなるにしたがってネットゲームばかりやるようになってしまいました。

身近にいる同い年のこどもの影響を受けてこどもは育ちます。ベーゴマを教えても遊んでくれる仲間がいなければすぐ飽きてしまいます。小学校に入ると親の影響よりまわりのこどもたちの影響が大きくなります。

そういえば息子が小学1年生のとき温泉の休憩室で囲碁の対局をしていたら見ず知らずのおじいちゃんやおばあちゃんが息子をほめてくれたのを思い出しました。