白いブリーフはいたおっさんが抱きついてきます

祖師ヶ谷大蔵のワンコイン劇場の若手芸人さん
祖師ヶ谷大蔵のワンコイン劇場の若手芸人さん

ウルトラマン商店街で有名な祖師ヶ谷大蔵(世田谷区)の駅前でユニホームを着た高校球児が30分500円といいながらチラシを配っています。なにが30分500円かというとお笑いのライブステージだそうです。

下北沢ではよく若手芸人さんのライブをやっていますが、ここは地元の人しか買い物に来ない祖師谷大蔵の商店街です。

もらったチラシを頼りにライブ会場に向かいます。駅から3分ほど商店街を歩き「おかしのまちおか」の対面にある路地裏の指定された場所は普通の民家の玄関です。

引き戸をあけると4畳半ほどの広さに10人分のパイプいすがあり、1畳ほどの空間が舞台のようです。すでに熟年のお姉さまたち2人が先客で座っていました。お客と芸人の距離がめちゃくちゃ近いライブです。

祖師ヶ谷呼び込みお笑い500円ライブ代表は芸人の竹井輝彦さんです。徳島出身で大阪で活動していましたが、半年前から世田谷の祖師谷大蔵でライブ活動をしているそうです。

熟女のお姉さまがたから「テレビに出ているんですか?」との問いに「テレビをいつも家で見てます」ということで、今はまったくメジャーではありませんが松竹芸能所属です。

竹井さんの年は小生と一緒で50歳。2年ほど前大病を患い残りの人生は後人の育成をと始めたのがこのワンコインライブなのだそうです。同世代としてはとても共感する話です。

東京進出の様子を静岡のファンの方がブログにしていました。竹井さんの円熟した漫談と、一生懸命の若手芸人。お客は自分含めて3人。東京のいいところはご近所で名人芸を楽しめるところでしょうか。

今日の写真の説明。右で笑顔をふりまいているのが九州で高校球児だった「タイキ現象」さん。ライブではユニホーム着ていました。真ん中から左は「白いブリーフをはいたオッサン」のネタを披露した二人組です。

代表の竹井さんはライブ終了後すぐに商店街の用事があってか出かけてしまい似顔絵だけの記念撮影となりました。

大山詣でと伊勢神宮

伊勢原大神宮とこいのぼり
伊勢原大神宮とこいのぼり

戸外でスケッチするにはとてもいい季節です。青い空、緑青(ろくしょう)の屋根とこいのぼり、新緑のクスノキのコントラストがとてもすてきな境内です。伊勢原大神宮には本家、伊勢神宮と同じ外宮と内宮のふたつのお社(やしろ)が鎮座しています。

江戸時代、大山詣での途中、この地は湧水が豊かな場所であること発見し開拓した伊勢出身人たちがその守り神として伊勢神宮の神様をお祭りしたのがはじまりだそうです。伊勢原の地名の由来となった神社ですがまったく気づきませんでした。ぶらぶらしてみるものです。

なるほど、大山街道(国道246号線)から小田急線の伊勢原駅方面に曲がってすぐの場所にあります。神社のある伊勢原駅北側は古い町で商店街もちょっとさびれています。駅の南側は大型商業施設もあり、こちらはにぎやかです。

東名高速道路を利用する人とって「伊勢原バス停付近」は渋滞のメッカとして有名です。行楽地から東京に帰るときはいつもイライラさせられますが、今日は電車ですから心配はいりません。いよいよ連休も残り2日となりました。

小田原 北条五代祭りと松原神社の例大祭と立ち飲み「鳥元」

初代看板娘(左)と二代目看板娘(右)
立ち飲み「鳥元」初代看板娘(左)と二代目看板娘(右)

連休の小田原は今年で52回目になる「北条五代祭り」でにぎやかです。戦国時代の地元のヒーローをお祭りできるのですからうらやましい限りです。5月3日が武者行列や鉄砲隊の発砲パフォーマンスがあり、小田原の商店街の居酒屋さんも観光客で込み合います。

小田原担ぎの氏子さん
中谷津地区の氏子さんたち

同じ時期小田原宿の総鎮守、松原神社の例大祭があります。「北条五代祭り」は観光祭りですが、松原神社の例大祭は伝統ある漁師のお祭りです。それぞれ別のお祭が一緒の時期に開催されますから、町はにわかに活気づきます。

地元の氏子さんたちが神輿(みこし)を担いで町内を練り歩き、店の軒先に神輿を「突っ込んで」祝福します。なるほど船頭と船子が神輿を担ぐような動作になっています。

20160504_6「突っ込む」といってもお店の前で先頭の氏子が「そりゃーえーえーっ」と掛け声をかけて神輿の舳先を店の入り口にはなむけする動作を「突っ込む」といいます。

鳥元さんで飲んでいると、次から次へと神輿が「突っ込んで」くるではありませんか!そのつど、店のご主人はおひねりを渡しています。町内には30基(子供神輿や女神輿を入れると50基)ほどの神輿があるそうです。

鳥元の店内
熟年カップルと女子友とおじさんであふれる店内

普段は地元のひとばかりなのでしょうけど、祭り中日(なかび)の今日は4坪ほどの店内は鳥打帽をかぶったおしゃれなフルムーンカップルや女子友、一人でふらっと立ち寄ったおじさんなどでいっぱいです。5月5日の最終日はすべての神輿が小田原駅に集合してクライマックスを迎えます。

京都宇治市 近鉄小倉駅 「繁の」

京都宇治市 繁の看板むすめ
京都宇治市 「繁の」の女将さん

近鉄小倉駅(京都府宇治市)西口は住宅地なのに小さな居酒屋が沢山集まっています。任天堂の工場が近くにあるからとか、なにか理由があるようなんですがよくわかりません。

趣味で宇治市の郊外でレモンを栽培しているタクシーの運ちゃん曰く、宇治の平等院は世界遺産なのに周辺には飲み屋街がなく、泊まっているお客さんに飲み屋街を案内するなら小倉駅西口の飲み屋街だよ!ということでさっそく探検です。

飲み屋街といってもまわりは住宅街。大きな会社や工場があるわけではないので静かです。立ち飲みの「繁の」に入ってみるとお客さんはひとりだけです。ところが、6時をすぎたころから常連さんが次々とやってきてあっという間に満席です。

常連さん
常連さんたち

女将さんの似顔絵を皮切りにみんさんの似顔絵を描かせていただきました。なんとも不思議でアットホームな居酒屋さんです。調子に乗って似顔絵を描いていたらたらふくお酒をご馳走になってしまいその後の記憶がありません(^^;)

 

阪神三宮くしかつ「おおえす」と元町mr.kanso

阪神三宮駅
阪神三宮駅おおえすの看板娘

神戸市三宮駅周辺の繁華街は庶民的なものからおしゃれなところまで半径1km圏にコンパクトにまとまっています。JRと阪神線にはさまれた三宮駅から元町駅までの横丁は大衆的な居酒屋がぐちゃぐちゃと密集していて、オッサンからおねんさままでいろんな人で活気があります。

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看板娘につられて入った立ち飲みの串かつやさん「おおえす」で相席したのが「ジョジョの奇妙な冒険」に出てきそうなカッコいいおにいさんとおねえさまです。会社の同僚だそうで、後輩の女性に先輩がアドバイスしている図です。男性は神戸で女性は東京に住んでいるそうです…相席したごあいさつにこちらの絵を女性にプレゼントしました。

元町にあるmr.kanso
元町にあるmr.kanso

三宮の繁華街を歩くとタロット占いのあるバー、手品を披露してくれるバーなど個性的なバーが目に付きます。こちらは元町商店街にある世界の缶詰でお酒が楽しめるmr.kansoのご主人と奥様です。チェーン店で大都市の繁華街から小さな町までお店があります。

kobe_2変り種のバーが女性に人気だという証拠写真を一枚。缶詰バーですが、えりかさんとまどかさんの最近のマイブームだそうです。

 

 

 

北千住 「永見」の先輩と後輩

201603_北千住3

北千住界隈は平日の5時から飲み屋がにぎやかです。千住の永見もそんな居酒屋です。相席になったお二人さんは日本の加工食品業界を支える先輩と後輩のお二人です。

ツーショットのスケッチは先輩思いの後輩くんに差し上げましたので、後輩を気遣う先輩にはご本人のポートレートを差し上げました。

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ところで、お店は壁一面に千社札が所狭しと貼ってあります。はげ頭の先代のご主人が神輿をかつでいる写真もあります。ちゃきちゃきの江戸っ子って感じの今は亡き先代の写真です。

フロアの熟年のおねえさまたちもちゃきちゃきと切れのいい動きでお酒や料理を運んできます。看板娘のおねさまたちもスケッチもしたのですが控えを撮らずご本人にさしあげてしまったので、残念ながらブログにアップすることができません(^^;)。

錦糸町は未来世紀ブラジル

バングラデシュ出身のラフィさん
バングラデシュ出身のラフィさん

つい数年前まで錦糸町はブラジル人が多い街と思っていたのですが、どうも違うようです。駅前の横丁の立ち飲み屋は中華系の店員が切り盛りしていますし、丸井の裏手の飲み屋街の呼び込みのお兄さんたちは多国籍です。日本のグローバル化を目の当たりにします。

つぎからつぎへとポン引きのお兄さんが「ウクライナ、ロシアン…」といいながら近づいてきます。今日探しているのは庶民的な居酒屋です。積極的にアプローチしてくるバングラデシュ出身のラフィさんにどこか庶民的な居酒屋ないのか聞いたところ紹介してくれたのがこちらのお店錦糸町の「馬力」というお店です。

錦糸町 「馬力」
錦糸町 「馬力」

店の中はとにかくにぎやかです。一升瓶のケースを腰掛にしたなんとも庶民的ですが、近くの場外馬券場に行く前にここでいっぱいひっかけてゆくと運気があがるのだとか… 「馬力」というオリジナルのお酒は静岡県浜松で作っていました。

20160301_錦糸町馬力2

店内スケッチを後姿でモデルになってもらった紳士に差し上げて記念撮影です。スケッチではすてきな女性が前に座っています。うーんしぶいお店を紹介してもらいました。ブラジル人街と思っていたら多国籍な飲み屋街になっていました。

 

新宿思いで横丁 台湾・川越加油!

2代目看板娘篠笛
2代目看板娘志の笛

新宿駅徒歩1分、思い出横丁はインバウンドで大変なことになっています。昭和にタイムスリップしたような横丁で日本人の女将さん一筋65年の志の笛(しのぶえ)は酒場放浪記の吉田類さんが時々寄るお店、店の名前の由来は創業者が祭り好きだったことからぴーひゃらと「志の笛」という名前がついたのだそうです。

入り口には2代目の女将の娘さんが書いた「マナーを守らない人はお断り」の注意書きを確認にてからでないと入れません。厳しい掟のあるお店ですがいごこちはとってもいいところです。新宿は一見相手のテキトーな店が多い中しっかりしていてまた来たくなるお店です。

台湾加油!
台湾加油!

歩いて10秒のところにの2軒目のお店に入ると台湾からのお客さんと遭遇しました。章さんと呉さんです。日本語上手です。章さんのお母さんは日本人だそうです。日本と台湾の秘密をちょっと話ししてしまいました。

20160130思いで横丁川越からしばらくするとどやどやと4人のお客さんです。埼玉県川越市からお越しの団体さんです。結婚式の2次会の帰りです。小生も川越で少年時代をすごしました。「おっぺす」とか地元の人しかわからない話題で盛り上がりました。

隣の竹内さん
隣の竹内さん

竹内さんはこの界隈の常連さん。竹内さんも実は埼玉県の出身です。台湾の若者に日本統治時代の話をしていました。新宿「思いで横丁」は縁日のように混んでいます!平日より休日のほうが混んでいるそですから完全に観光地化しています。

今日のフィールドワークは台湾と川越が新宿で遭遇する様子を観察することができました。ちなみに「加油」とは台湾のことばで「がんばれ」という意味です。

札幌 狸小路 酒と肴と炉辺とマルコ

看板娘いっちゃん
看板娘いっちゃん

乾いた雪を踏みしめて、狸小路のアーケードが途切れても、そのままずんずん進んでゆくと二条市場にぶつかります。真っ暗な市場は昼間はにぎやかですが夜になるとひっそりとします。

そんな市場の片隅にマルコはあります。小さな窓から中をのぞいてみると、かわいいひとがカウンターの向こうにいるではありませんか!

看板娘のいっちゃんの笑顔にほだされてお店に入ったら、狭いこと!うなぎの寝床のような細長い店内はカップルと会社の集まりのグループがいます。とりあえずカウンターに腰掛けます。

20160114_Sapporo_3しばらくするとベレー帽をかぶったきょうすけさんが隣にすわります。いっちゃんとはおなじみさんのようです。彼もいっちゃん目当てです。いいかんじでいっちゃんがきょうすけさんをいじります。

きょうすけさんの本業は芸術家でカフェなどの内装やオブジェを製作しています。どうやらアートで革命を起こそうとしているようです。

20160114_Sapporo_4狭い店内をいそがしく食事を運ぶのはゆうかちゃんです。ハムスターのようのまめまめしく動きます。奥のほうのカウンターにはラブラブカップルがいます。関西出身のおふたりは最近北海道に引っ越してきたのだとか(たぶん…よっぱらっていたので記憶があやしいので間違っていたらゴメンナサイ)

20160114_Sapporo_5二条市場内のれん横丁1階というのがこのマルコの住所ですが、来ているお客さんもすてきで、とっても魅力的なお店でした。住所:北海道札幌市中央区南3条東1丁目 二条市場内 のれん横丁1階

 

 

ソラマチは大賑わい

やれやれのお姉ちゃん
やれやれのおねえちゃん

お正月は地元の商店街はひっそりとしていますが、東京スカイツリー付属の商業施設ソラマチは大賑わいです。年中無休ですから、正月のテレビに飽きたら出かけるにはちょうどいい場所かもしれません。

きょうのスケッチはスカイツリーに併設されている「すみだ水族館」のペンギンカフェのようすです。家族連れでいっぱいです。

高校生ぐらいのおねえちゃんは一生懸命ちびちゃんたちの面倒をみていますが、ちょっとため息をついています。まわりでは自分と同い年のカップルが楽しんでいるというのに!後ろの巨大なプールではアイドルのフンボルトペンギンが得意げに泳いでいます。

しばらくするとベビーカーを押しておばさんたちが帰ってきました。こもりをしてもらっていたちびちゃんたちはお母さんのところにもっどてゆきます。どうやらぶじ彼女のお正月のお勤めは終わったようです。