三ノ輪 カラオケ優美ン(ゆうみん)

朝倉歌謡教室 夜はカラオケ道場
朝倉歌謡教室 夜はカラオケ道場

都電荒川線三ノ輪橋駅にある三ノ輪商店街は実に愛すべ商店街です。金物屋さん、お惣菜屋さん、銭湯など下町情緒満開です。それにお弁当が290円と格安なのに思わずお店やっていけるのかな?と心配してしまいます。商店街の中ほどにある「はきものマスヤ」の角を曲がると徳間ジャパンに所属する歌手の朝倉由美子さんのお店があります。

じつは朝倉由美子がどういうひとかよく知りませんが看板に魅かれて、仕事帰りに勇気を出してお店の扉を開けてみました。するとどうでしょう。90歳の山崎さんをはじめ、北区や板橋区からの平均年齢70歳のお客さんであふれかえっています。

みんなが「ちゃん」付けで呼び合ってます。舞台にはミラーボール。パリッとノリのきいたワイシャツにネクタイ姿の紳士、ドレス姿の淑女が持ち歌を披露しています。夕方6時だというのにもう満席です。それでも近所のひとがひっきりなしにやってきます。10名ほどいらした皆さんのマイクを握る雄姿をスケッチ。最後に色を塗ってお土産に差し上げました。

女将の朝倉由美子さんは実に気さくな方で扇子を片手にみなさんの歌にあわせて踊ります。似顔絵を描いたお礼にとお酒もごちそうになったりと、下町パワーフルスロットルの楽しいお店でした。ちなみに写真の女子は今晩助っ人で入ったはるこさんです。

 

街道の蕎麦屋

武蔵五日市 そば屋魚鶴
武蔵五日市 そば屋魚鶴

JR武蔵五日市線の終点は秋川渓谷の町です。街道沿いの商店街は歩いて10分ぐらいで通り過ぎてしまいますが、そば屋にすし屋、八百屋、洋品店、靴屋、おもちゃ屋さんなどなんでもあります。小学生が社会科の授業でこの町の地図をつくったら生活に必要なお店を1日ですべて描き込むことができるくらいのサイズです。

駅から歩いて5分の秋川渓谷は清流と釣りが気軽に楽しめる素敵な場所です。またバスにのれば奥武蔵の低山ハイクや温泉が楽しめます。

写真のおばちゃんは武蔵五日市街道沿いのそば屋の女将さんで今年80歳になるとか。元気に毎日お店に立っています。週末のお昼時は結構みせは込みます。

武蔵五日市隣には障害者の集まりに参加してきたという車椅子の女子と付き添いのおばさんが同席したので一枚描いてさしあげました。この絵を描いていたら女将さんがわたしも描いて!というリクエストをいただき上の作品ができた次第です。

プロジェクトG

Project G
Project G

イラストは写真と違ってとても自由に思い出を記録することができます。上の集合図は約10年間日本とイギリスのチームで数理統計モデルをビジネスにした仲間です。渋谷の大衆居酒屋「千両」での場面。イギリスのひとたちと仕事をしたことによって日本を再発見することができ、とてもいい思い出になりました。

201501ProjectX
プロジェクト J

こちらの集合図はその5年前にケータイ電話向けナビゲーションシステムを構築した仲間です。毎年集まって飲み会をします。あんこうなべで有名な佃島の「ほていさん」でのシーンです。当時三十代の仲間たちが国内初のシステムを構築しました。

みんなけっこうおっさん、おばさんですが絵の中では常若です。お酒の席では絵を描いていると飲み過ぎなくてすみますので健康的です。

 

龍のごとく

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左から初代総長 千年弘高氏、長官 宮川鉄平氏、軍曹 遠藤雄貴氏

西武線の新所沢駅に隣接するPARCOで開催された「ツナゲル所沢⇔東日本」のイベントの一コマ。和太鼓の音が聞こえてきたので音のほうんい歩いてゆくと「龍の牙」がステージをやっている最中でした。まったく知らないグループでしたがとても熱いひとたちだったのでスケッチ。

和太鼓とアコースティック、新鮮な組み合わせです。所沢を中心に活動を初めて2年ちょっとだそうで。やまとごごろをどのように現代に生きるひとたちに表現してゆくのか今後が楽しみです。また、郊外の若い世代が伝統の再発見とあたらしいスタイルを創り出しながら文化を発信してゆくのは頼もしいかぎりです。

 

三軒茶屋の居酒屋「味とめ」

三軒茶屋の「味とめ」
三軒茶屋の「味とめ」

近所の人でにぎわう店は人間観察にはもってこいです。世田谷三軒茶屋の「味とめ」もそんなお店です。世田谷には、下町っぽい庶民的なお店がけっこうあります。

成人の日の夕方、最初店内は大学病院の先生と職員だけでした。なんでもボランティアでイベント会場で店を出していたのだとか。

しばらくすると幼馴染の年配の2人組、バンドをやっている二人組み、近所のマダムと雑多なメンバーがわいわいと、店がにぎやかになってきます。

テーブルの上には皿や一升瓶がならんで店内は騒然としています。座布団も醤油がしみこんでいてちょっとしっとり。壁には黄ばんだメニューが所狭しとならんでいます。

女将さんはちょっとぶっきらぼうですが、くじらの肉は絶品で日本酒とよくあいました。この絵は隣の席の大学病院のみなさんに差し上げたところ飲み代をご馳走していただきました。

吉原土手いせや本店

吉原土手の伊勢屋
吉原土手の伊勢屋

偶然いいお店を発見することがあります。この吉原土手の伊勢屋(いせや)も建物にひかれてスケッチしているうちに、せっかくだから天ぷらで熱燗でもと思って入ったのが出会いのきっかけです。

伊勢屋の店舗の様子
伊勢屋の店舗の様子

ごま油で黒光りした床に柱時計、日曜日の4時過ぎなのではじめは閑散としていましたが、5時を過ぎたころから、ドイツ人夫婦とタクシーで乗り付けて来店する老夫婦、カップルが3組と次々と入店してきます。

隣の父親と息子の会話に耳をすませていると、父親が子供のころに来た時とかわらないたたずまいであることや、天丼のエビがどんぶりからはみ出るぐらい大きいことなど息子にウンチクを語っています。

店員は若い子が中心で洗練されていないけど、料理もおいしく、お客さんを見ているだけでも楽しい店ですが、おなじみさん同士の打ち解けた店とは違い、みなどこかよそよそしいところがあります。

雑色商店街

201505_すしおがわ京浜急行の雑色駅すぐ近くの商店街にあるすし屋さん。この商店街、惣菜屋、焼き鳥屋とすし屋がなぜか多くあります。とっても庶民的な商店街。休日のお昼時 に立ち寄ったすし屋さん(尾がわ)ではカウンター席で親子三代の女子会。

座敷席とテーブル席はご近所のひとで結構にぎわっていました。トイレを借りに来る お隣さんもいるぐらいおなじみさんに慕われています。このスケッチはこの絵の主人公の板さんにプレゼンとしました。