異次元のとびら

新橋地下の飲み屋街「菊三八」
新橋地下の飲み屋街「菊三八」

水曜日はできるだけ平常心と早期帰宅を心がけるのですが、新橋地下の飲み屋街ではまってしまいました。真坂(まさか)さんというご主人が経営する菊三八(きくみや)はとてもすてきな大衆酒場です。

白州次郎似のH社長
白州次郎似のH社長

H社長に誘われてこの店に来ました。経営論をひとしきりH社長と談義したあと、なぜか駅前でティッシュを一生懸命配っているお兄さんの情熱にほだされて、地下への階段を下りてみると南三陸町出身の美女と遭遇しました。

熱心に仕事をしている石橋さん
熱心に仕事をしている青年

夜中まで楽しくお酒を飲んでいると異次元への扉が開くようです。気をつけなくてはいけません。A嬢は自分でもイラストを描いていて、すきな食べ物は海産物だそうです。ぜひブログにはグルメ情報をとのリクエストをいただきました。

南三陸町出身のA嬢
南三陸町出身のA嬢

青森郷土料理 らせら

らせら
らせら

井の頭線渋谷駅徒歩1分のところにある青森出身の女将と板さんがきりもりしているお店「らせら」。お酒と料理がとてもおいしい隠れ家です。お客さんは青森県人が多く、いい感じです。すぐにお友達になれてしまいます。

みなさん迷惑でしょうが、飲みながらいろんな人の似顔絵を勝手に描いて差し上げています。ミュージシャンやハイヤーの運転手、同窓会帰りのひとそれぞれ物語のある人たちで、ついつい絵筆とお酒がすすんでしまう不思議な空間です。

三軒茶屋の居酒屋「味とめ」

三軒茶屋の「味とめ」
三軒茶屋の「味とめ」

近所の人でにぎわう店は人間観察にはもってこいです。世田谷三軒茶屋の「味とめ」もそんなお店です。世田谷には、下町っぽい庶民的なお店がけっこうあります。

成人の日の夕方、最初店内は大学病院の先生と職員だけでした。なんでもボランティアでイベント会場で店を出していたのだとか。

しばらくすると幼馴染の年配の2人組、バンドをやっている二人組み、近所のマダムと雑多なメンバーがわいわいと、店がにぎやかになってきます。

テーブルの上には皿や一升瓶がならんで店内は騒然としています。座布団も醤油がしみこんでいてちょっとしっとり。壁には黄ばんだメニューが所狭しとならんでいます。

女将さんはちょっとぶっきらぼうですが、くじらの肉は絶品で日本酒とよくあいました。この絵は隣の席の大学病院のみなさんに差し上げたところ飲み代をご馳走していただきました。

吉原土手いせや本店

吉原土手の伊勢屋
吉原土手の伊勢屋

偶然いいお店を発見することがあります。この吉原土手の伊勢屋(いせや)も建物にひかれてスケッチしているうちに、せっかくだから天ぷらで熱燗でもと思って入ったのが出会いのきっかけです。

伊勢屋の店舗の様子
伊勢屋の店舗の様子

ごま油で黒光りした床に柱時計、日曜日の4時過ぎなのではじめは閑散としていましたが、5時を過ぎたころから、ドイツ人夫婦とタクシーで乗り付けて来店する老夫婦、カップルが3組と次々と入店してきます。

隣の父親と息子の会話に耳をすませていると、父親が子供のころに来た時とかわらないたたずまいであることや、天丼のエビがどんぶりからはみ出るぐらい大きいことなど息子にウンチクを語っています。

店員は若い子が中心で洗練されていないけど、料理もおいしく、お客さんを見ているだけでも楽しい店ですが、おなじみさん同士の打ち解けた店とは違い、みなどこかよそよそしいところがあります。