浅草仲見世通りとスカイツリー

20160507_浅草浅草寺の仲見世通りから見上げるスカイツリーは巨大な宇宙船のようです。浅草駅から雷門まではあふれんばかりの参拝者や観光客にぶつからないように手前ばかり見てしまいます。

ところが、仲見世の途中まで来てふと目をあげると巨大なスカイツリーが眼前に迫ります。メカニカルなスカイツリーと神社の屋根のコントラストが愉快です。浅草といえば関東大震災で倒壊した12階建ての凌雲閣(りょううんかく)が有名ですが、平成になってスカイツリーがその代わりになっているかのようです。

ところで、下町のスカイツリーを見上げていると東京タワーと明らかに違う感覚です。思い出しました。この既視感はエッフェル塔をセーヌ川の川岸から見たところと似ているではありませんか!

エッフェル塔を現地で見たとき、あれっ東京タワーよりなんか立派だなと感心したものです。周辺には高い建物もなく象徴的な存在です。東京タワーは丘の上です。スカイツリーは隅田川の流れる下町低地。

丘の上の塔はシンボルというより”電波塔”といった機能性が前面に出てしまいありがたみがありません。韓国ソウルの観光名所の一つソウルタワーも同じで丘の上の電波塔といった風情です。

凌雲閣の最上階からは関八州(関東平野)が見渡せたそうですが、スカイツリーの600m以上の高さは電波塔としての役割と下町の偉大なシンボル、関東平野を見渡せる観光スポットです。

東京タワーもインバウンドでにぎやかです

20160414_TokyoTower東京タワーの周辺は仕事でよく出かけるところですが、あらためて平日東京タワーを訪れてみるとちょっと不思議な気分になります。

たしか5年ほど前は東アジア圏の観光客と、日本人中学生の就学旅行生が目につきました。今日行ってみると国も地域も様々で、東アジアからの観光客はほとんどいません。欧州、東欧からの観光客が団体バスで来ています。

こちらのスケッチは1Fのフードコートの様子で、近所のママ友、手前のテーブルでは遊戯王のカードゲームに興じる高校生、一番奥の男女は白人の男性と日本人の女性のカップルです。

平日午後のフードコートはなんだか郊外のショッピングモールのゆるい空気に似ていてイイ感じです。

人生初めて自分自身の似顔絵を描いてもらったのは小学校に入る前の夏、はじめて行った東京タワーでのこと。45年以上前のことでした。

当時あった蝋人形館(2013年閉館)は脈絡のない展示で、意味もなく怖い拷問と、すこしいびつな白雪姫や、なで肩のロックスターなどが置いてあって、どこかの温泉街にある見世物小屋のようなキッチュな場所でした。

いまでは、カフェやおしゃれな屋外ジンギスカンの食べ放題、ワンピースのアトラクションなど、おとなからこどもまで楽しめる、かなりマトモな観光施設になっています。