お伊勢参りの旅は道連れ…

旅は道連れ
JR紀勢線の社内

来年は伊勢志摩サミットが開催されます。世界中の人たちが日本の聖地に注目することでしょう。

こちらのスケッチは今年の夏にJR紀勢線に乗ったときのもの。名古屋からいつもは近鉄線に乗るのですが今回はJRを利用。空は快晴で入道雲がまぶしく、稲穂も輝いています。

2両編成のローカル線の席は満席。乗っている人たちはみなお伊勢参りの仲間のように感じてしまいます。昨年の式年遷宮(しきねんせんぐう)のときは過去最高の参拝者で外宮(げぐう)と内宮(ないぐう)あわせて1000万人を超えたそうです。遷宮の後に参拝したときは新しいお宮のヒノキの香りで境内はすがすがしい空気で満ちていました。

目の前の席に座っているお二人はおばあちゃんとお孫さんでしょうか。おばあちゃんが話しかけるとお孫さんは実に立派に受け答えしています。パリッとした白いシャツを着た女の子におばあちゃんがアメちゃんを渡すとおいしいそうにほおばります。おばあちゃんもとってもうれしそうです。見ているこちらまでもが幸せになってしますような光景です。

名古屋を出てから一時間ほどたったでしょうか。女の子はさよならといって電車を降りてしまいました。おばあちゃんもニコニコ会釈をして、あとはなにごともなかったように車窓をながめています。こちらはてっきりお孫さんとの旅かとおもっていたらどうやら赤の他人同士だったようです。