都会の喧騒を離れ、たどり着いたのは、豊かな自然と歴史が息づく街、埼玉県飯能市。そこで出会った、心に残る風景をスケッチしてきました。
飯能の古い建物は、街の西側に多く、東側には少ないことに気づきます。飯能河原と呼ばれる河川敷に近いところほど、江戸時代からの建物が残っているのはなぜでしょうか?
飯能は、山のめぐみを河川交通を利用して発展した「谷口集落」の典型的な例です。周辺の青梅市(東京)、越生町(埼玉)、寄居町(埼玉)なども同じように、山の恵みを川を使って里や街に届ける物流拠点でした。
飯能は、河川交通から鉄道交通へ、そして自動車交通へと変化することで街がどのように変わっていったのか、その足跡を観察できる魅力的な場所です。
今日のスケッチポイントは、飯能河原の赤い鉄橋です。紅葉とのコントラストがとても美しく、河川敷ではBBQのいい香りが漂ってきます。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど火災が頻発した江戸。新木場と荒川でつながっている飯能は、木材産業で繁栄しました。江戸の西の川から運ばれてくる木材は「西川材」と呼ばれ、かつてはこの河原から筏に組まれて江戸まで運ばれていました。
橋を描くのは、構図や色のコントラストを楽しむ醍醐味の一つです。特に朱色の橋は、紅葉と澄み切った秋の青空によく映えます。
谷底から見上げれば、ダイナミックな構図で橋の姿を捉えることができます。岩割橋(いわわれはし)は歩行者と自転車専用の可愛らしい橋ですが、夕日に照らされると神々しく見えました。
使用した画材は、アクリルガッシュです。制作の様子は、約1分のTime Leap SketchでYouTubeで公開しています。ぜひご覧ください。

