JR総武線両国駅から徒歩8分、横綱町公園の一角に静かに佇む東京都復興記念館。
関東大震災と東京大空襲、二つの大災害の記憶を今に伝える場所です。
関東大震災発生直後、多くの人々が避難した横綱町公園。しかし、その周辺からの火災に包まれ、38,000人もの尊い命が失われた悲劇の地でもあります。
昭和6年(1931)、震災の教訓を後世に伝えるため、慰霊堂と復興記念館が建立されました。しかし、そのわずか14年後、終戦間際の東京大空襲により、再び街は焼け野原と化します。
東京大空襲は、関東大震災の際の火災の広がり方を研究し、その弱点を突く形で、街を焼き尽くすための爆弾が用いられました。
関東大震災と東京大空襲、二つの大災害で共に約10万人の死者を出した東京。その鎮魂と記憶を今に伝える場所、それが「東京都復興記念館」です。入場は無料。静かな公園内で、歴史的建造物を見学できます。
ちょうど紅梅と白梅が咲き始めています。なんだんか復興というキーワードと重なります。鉄筋コンクリート作りの建物は、レンガの装飾が施され、重厚感の中に温かみが感じられます。冬枯れのケヤキを背景に黄土色の建物を際立たせてみました。
東京駅へ
スケッチをほぼ描き終えた頃、首からデジカメを下げた男子大学生が「絵、お上手ですね」と話しかけてきました。
聞けば、今朝、夜行バスで関西から新宿まで来たばかり。その足で明治神宮を参拝し、両国のホテルに戻る途中だったそうです。
東京は初めて。明治・大正の近代建築が好きで、故郷の佐賀県出身の建築家、辰野金吾氏が設計した東京駅をぜひ見たいという話になり、案内することに。不思議な縁です。

東京駅も、先の大戦で焼失し明治時代の規模を縮小し再建されたものが、平成24年(2012)に当時の姿に復元されます。まさに、近代建築復興の記念碑的存在です。
フォトジェニックなその姿は、背景の超高層ビルを従えて、威風堂々の時代を超えた存在感があります。
佐賀県出身の近代建築マニアの大学生君と大いに盛り上がったジオブラの一日となりました。
東京都復興記念館
- 所在地: 東京都墨田区横綱2-3-25
- 休館日: 月曜日
- 開館時間: 9:00~17:00
- 入場料: 無料
約40秒のスケッチ動画はこちら

