大山詣でと伊勢神宮

伊勢原大神宮とこいのぼり
伊勢原大神宮とこいのぼり

戸外でスケッチするにはとてもいい季節です。青い空、緑青(ろくしょう)の屋根とこいのぼり、新緑のクスノキのコントラストがとてもすてきな境内です。伊勢原大神宮には本家、伊勢神宮と同じ外宮と内宮のふたつのお社(やしろ)が鎮座しています。

江戸時代、大山詣での途中、この地は湧水が豊かな場所であること発見し開拓した伊勢出身人たちがその守り神として伊勢神宮の神様をお祭りしたのがはじまりだそうです。伊勢原の地名の由来となった神社ですがまったく気づきませんでした。ぶらぶらしてみるものです。

なるほど、大山街道(国道246号線)から小田急線の伊勢原駅方面に曲がってすぐの場所にあります。神社のある伊勢原駅北側は古い町で商店街もちょっとさびれています。駅の南側は大型商業施設もあり、こちらはにぎやかです。

東名高速道路を利用する人とって「伊勢原バス停付近」は渋滞のメッカとして有名です。行楽地から東京に帰るときはいつもイライラさせられますが、今日は電車ですから心配はいりません。いよいよ連休も残り2日となりました。

小田原 北条五代祭りと松原神社の例大祭と立ち飲み「鳥元」

初代看板娘(左)と二代目看板娘(右)
立ち飲み「鳥元」初代看板娘(左)と二代目看板娘(右)

連休の小田原は今年で52回目になる「北条五代祭り」でにぎやかです。戦国時代の地元のヒーローをお祭りできるのですからうらやましい限りです。5月3日が武者行列や鉄砲隊の発砲パフォーマンスがあり、小田原の商店街の居酒屋さんも観光客で込み合います。

小田原担ぎの氏子さん
中谷津地区の氏子さんたち

同じ時期小田原宿の総鎮守、松原神社の例大祭があります。「北条五代祭り」は観光祭りですが、松原神社の例大祭は伝統ある漁師のお祭りです。それぞれ別のお祭が一緒の時期に開催されますから、町はにわかに活気づきます。

地元の氏子さんたちが神輿(みこし)を担いで町内を練り歩き、店の軒先に神輿を「突っ込んで」祝福します。なるほど船頭と船子が神輿を担ぐような動作になっています。

20160504_6「突っ込む」といってもお店の前で先頭の氏子が「そりゃーえーえーっ」と掛け声をかけて神輿の舳先を店の入り口にはなむけする動作を「突っ込む」といいます。

鳥元さんで飲んでいると、次から次へと神輿が「突っ込んで」くるではありませんか!そのつど、店のご主人はおひねりを渡しています。町内には30基(子供神輿や女神輿を入れると50基)ほどの神輿があるそうです。

鳥元の店内
熟年カップルと女子友とおじさんであふれる店内

普段は地元のひとばかりなのでしょうけど、祭り中日(なかび)の今日は4坪ほどの店内は鳥打帽をかぶったおしゃれなフルムーンカップルや女子友、一人でふらっと立ち寄ったおじさんなどでいっぱいです。5月5日の最終日はすべての神輿が小田原駅に集合してクライマックスを迎えます。

伊勢原のマクドナルド

20160501マクドナルドは経営不振で売上減といわれていますが、ここ伊勢原市のMIプラザでは混雑しています。ヨークマートや実用衣料のパシオス、ホームセンターのある郊外の複合商業施設です。

マクドナルドにどんな人が来るのか観察するとその商業施設の客筋をおおよそ理解することができます。郊外の工業団地の中にある施設なので日曜日でも作業着姿のあんちゃんやおじさん目立ちます。おじいちゃんやおばあちゃんも孫をつれてきています。なんだかみんなに愛されているマクドナルドを久しぶりに見ました。

そんななかサングラスをヘアバンドにしたちょっとおしゃれなお母さんがお姉ちゃんと弟君を連れてはいっていました。ジュースとフライドポテトを食べさておとなしくさせて、そのすきにおかあさんはたのしそうにスマホをチェックします!おかあさんの息抜きに近所のマクドナルドはやっぱり、やすくて便利なんですよね。

なんなんだこのファッションは!?

20160430_なんなんだ今日は昭和の日です。天気の良い休日ともなると電車の社内はいろんな人が乗車しています。スケッチの男性は目の前を通ったピエロのような服装をした若者を凝視しています。

通り過ぎたピエロみたいな若者を記録しなければとおもったのですが、こちらの苦虫を噛み潰したような男性に俄然興味がわいてしまいました。

なんと険しい顔をしているのでしょう。よっぽど不愉快だったのだなと思っていると、どうもこの男性は普段からこのような顔をしているようです。景色をみても車内を見回すときも、たえずこの表情です。

もし仕事でかれのようなひとと出会ってしまったらちょっとびびっちゃいそうです。もしかしたら、かれはこの顔で重要なポストに昇り詰めているのかもしれません。にらみを利かせて何も言わなくても周りが気を使って仕事がどんどん進んでゆく様子が目に浮かびます。

怖い顔のかれひとりを画面に据えるのがあまりにもバツが悪いので、となりにマンドリンにあごを乗せている大学生の若者を追加してバランスをとりました。サッカー青年のように日に焼けているのですがマンドリンを弾いているようです。

明治神宮は古墳をイメージした森

ベストセラー作家の奥野宣行さん
ベストセラー作家の奥野宣之さん

ベストセラー作家と出版エージェントと編集者とのコラボレーションで生まれた「図書館超活用術」を事例に、出版企画の立て方講座が大阪で開催されました。奥野さんはべストセラー作品「情報は一冊のノートにまとめなさい」(Nanaブックス 32万部累計50万部)で知的生産術の再発見と定義で注目される堺市在住の人気作家です。

セミナー参加者はご自身の作品や著作のすでにある人やブロガーなど表現を実践しているひと、これから表現してそれを生業にしようというみなさんの集まりです。

講師と参加者との懇親会
懇親会の様子

奥野さんのデビュー作のテーマが「知的生産とノート」のご縁でしょうか、セミナーで隣の席だったみやさんはかわいいイラストとマインドマップ(木の根っこのような線とキーワードで記録する方法)で記録をとっています!

ファイナンシャルプランナーの荒木さんnoteというプラットフォームを使った金融資産運用ブログを執筆しています。

奈良市にお住まいの出雲さんは「いずパパCafe~旅と文具と~」で知的武装品としてのメモ帳、ノート、筆記具のノウハウを紹介しています。

あらためて「情報は一冊のノートにまとめなさい」を読み返していたら奥野さんのノートに書き込んだ事例に「書評:明治神宮は古墳をイメージした森」という一文が載っていました。

このブログで以前書いた奈良県の大神神社のご神体の三輪山、諏訪大社の御神体である守屋山、和歌山県の花窟神社(はなのいわやじんじゃ)、クスやシイなどの常緑広葉樹で覆われたなだらな稜線は古代の日本人にとって聖別される形だったのではという感覚がずっとあったのですが….

「明治神宮は古墳をイメージした森」でググってみたところ「森林ジャーナリストの思いつきブログ」に「本多静六と明治神宮」という記事を見つけました。

以下引用、「明治神宮を創設する際の鎮守の森づくりを依頼された本多は、期待された杉並木の荘厳な森を覆して、照葉樹林の森を企画する。仁徳天皇陵のような古墳に繁る森をイメージしたとされる。」

そういえば奥野さんのお住まいは仁徳天皇陵のある堺市。3年ほど前に訪れたとき御陵の鳥居の前でボランティアのおじさんが見学にきていたおとうさんと小学生のむすこに「民のかまど」の話をしていました。

仁徳天皇陵を鳥居のある正面からみると、そのなだらかな稜線が三輪山、守屋山とかさなる形であったのは単なる偶然ではないのだなあと確信するきっかけになったセミナーでした。

 

 

 

京都宇治市 近鉄小倉駅 「繁の」

京都宇治市 繁の看板むすめ
京都宇治市 「繁の」の女将さん

近鉄小倉駅(京都府宇治市)西口は住宅地なのに小さな居酒屋が沢山集まっています。任天堂の工場が近くにあるからとか、なにか理由があるようなんですがよくわかりません。

趣味で宇治市の郊外でレモンを栽培しているタクシーの運ちゃん曰く、宇治の平等院は世界遺産なのに周辺には飲み屋街がなく、泊まっているお客さんに飲み屋街を案内するなら小倉駅西口の飲み屋街だよ!ということでさっそく探検です。

飲み屋街といってもまわりは住宅街。大きな会社や工場があるわけではないので静かです。立ち飲みの「繁の」に入ってみるとお客さんはひとりだけです。ところが、6時をすぎたころから常連さんが次々とやってきてあっという間に満席です。

常連さん
常連さんたち

女将さんの似顔絵を皮切りにみんさんの似顔絵を描かせていただきました。なんとも不思議でアットホームな居酒屋さんです。調子に乗って似顔絵を描いていたらたらふくお酒をご馳走になってしまいその後の記憶がありません(^^;)

 

東京タワーもインバウンドでにぎやかです

20160414_TokyoTower東京タワーの周辺は仕事でよく出かけるところですが、あらためて平日東京タワーを訪れてみるとちょっと不思議な気分になります。

たしか5年ほど前は東アジア圏の観光客と、日本人中学生の就学旅行生が目につきました。今日行ってみると国も地域も様々で、東アジアからの観光客はほとんどいません。欧州、東欧からの観光客が団体バスで来ています。

こちらのスケッチは1Fのフードコートの様子で、近所のママ友、手前のテーブルでは遊戯王のカードゲームに興じる高校生、一番奥の男女は白人の男性と日本人の女性のカップルです。

平日午後のフードコートはなんだか郊外のショッピングモールのゆるい空気に似ていてイイ感じです。

人生初めて自分自身の似顔絵を描いてもらったのは小学校に入る前の夏、はじめて行った東京タワーでのこと。45年以上前のことでした。

当時あった蝋人形館(2013年閉館)は脈絡のない展示で、意味もなく怖い拷問と、すこしいびつな白雪姫や、なで肩のロックスターなどが置いてあって、どこかの温泉街にある見世物小屋のようなキッチュな場所でした。

いまでは、カフェやおしゃれな屋外ジンギスカンの食べ放題、ワンピースのアトラクションなど、おとなからこどもまで楽しめる、かなりマトモな観光施設になっています。

渋谷区道玄坂ワインバー「楽」

20160406_楽1

渋谷の道玄坂のワインバー「楽」は若い女性客とカップルでにぎやかです。普段はもっと大衆的な居酒屋に行っていますが、同じ道玄坂でも店によって客層がほんとうに違うのでびっくりします。先日訪れた神戸三宮よりも若い人の多さはやはり渋谷は圧倒的です!こちらのカップルはワインをのみながら女性がとても楽しそうです。

2016040写真は店長のしょうたさんです。

20160406_楽3こちらは女子友とワインを楽しんでいます。そういえば近所のすし屋でもワインを出すところは連日若い人でにぎわっています。20代から30代のひとになるとビール、日本酒よりカクテル、ワインがすきというスタイルが増えているのかもしれません。

20160406_楽4こちらはシェフの足立さんです。ところで、すぐ近くにビヤホールライオンがありますが、やはり年配の人が多いのにあらためて気づかされます。

 

 

 

阪神三宮くしかつ「おおえす」と元町mr.kanso

阪神三宮駅
阪神三宮駅おおえすの看板娘

神戸市三宮駅周辺の繁華街は庶民的なものからおしゃれなところまで半径1km圏にコンパクトにまとまっています。JRと阪神線にはさまれた三宮駅から元町駅までの横丁は大衆的な居酒屋がぐちゃぐちゃと密集していて、オッサンからおねんさままでいろんな人で活気があります。

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看板娘につられて入った立ち飲みの串かつやさん「おおえす」で相席したのが「ジョジョの奇妙な冒険」に出てきそうなカッコいいおにいさんとおねえさまです。会社の同僚だそうで、後輩の女性に先輩がアドバイスしている図です。男性は神戸で女性は東京に住んでいるそうです…相席したごあいさつにこちらの絵を女性にプレゼントしました。

元町にあるmr.kanso
元町にあるmr.kanso

三宮の繁華街を歩くとタロット占いのあるバー、手品を披露してくれるバーなど個性的なバーが目に付きます。こちらは元町商店街にある世界の缶詰でお酒が楽しめるmr.kansoのご主人と奥様です。チェーン店で大都市の繁華街から小さな町までお店があります。

kobe_2変り種のバーが女性に人気だという証拠写真を一枚。缶詰バーですが、えりかさんとまどかさんの最近のマイブームだそうです。

 

 

 

空港に向かう電車は楽しい

羽田空港に向かう京浜急行
羽田空港に向かう京浜急行

羽田空港にふたたび国際線が乗り入れするようになってから18年目になります。京浜急行の羽田空港行きに乗ると国際線と国内線に向かうそれぞれ違った趣のひとたちを目撃します。だれがどこにゆくのか勝手にひとりトトカルチョです。

一番左の女性はブランドのバックとパリ、アムステルダムなど行った先々のステッカーが皮製のスーツケースに貼ってあります。なかなかのコートの着こなし、化粧もバッチリきまっています。国際線に乗るに違いありません。彼女のことはここでは「ブランドさん」とよぶことにしましょう。右端の体格のいい女性はシンプルな服装ですし荷物も少ないのでたぶん国内旅行でしょう。ピンク色のダウンを着ているので「ピンクさん」としましょう。

真ん中の女性は機能的なシルバーのスーツケースと手提げカバンを持っています。コーディネイトしたのか銀色の毛皮を着ています。もじゃもじゃしているので「もじゃもじゃさん」とします。しばらくするとノートPCを取り出してなにやら仕事を始めます。ビジネス旅行なれした感じがします。この女性は国際線に乗るに違いありません。

しばらくすると京急線は、羽田空港国際線ターミナル駅に到着します。ここで降りたのは意外にも一番右の「ピンクさん」でした。真ん中の「もじゃもじゃさん」も降りましたのでここは予想通りです。最後に次の国内線ターミナルで降りたのは「ブランドさん」でした。残念ながら勝率は2勝1敗です。うーんまだまだ人間観察の修行を積まなければなりません。