お盆を過ぎると、秋の気配をはっきりと感じるようになります。
台風が過ぎてゆくたびに、入道雲の勢いもなくなり、夕暮れには雲の上下で空の色が二色に分かれる景色をよく目撃するようになります。
だんだんと夕暮れの時間も早くなり、夜はセミの鳴き声のの代わりにスズムシの音に代わります。
寝苦しい夜から解放され、ゆっくりと眠れる季節が待ち遠しいと思うと同時にさみしさを感じるのは、この時期の独特の感覚です。
夕焼け空にも、手前の積乱雲が空を二つの世界に分けています。
オレンジ色のかなたには、西方浄土やあるいは天国への階段があるのかもしれません。
お浄土ですから天国と同じ、素敵な場所には違いないのですが…
雲のエッジが白く光り、雲と空との境界が魅力的に見えると同時に、なにかがありそうな気持にさせてくれるのは、山の稜線と空の境界線の魅力によく似ています。


